中国中央電視台CCTV概要
中国中央電視台とは中華人民共和国国家テレビであり、1958年5月1日に試験放送開始、9月2日より本放送が開始された。旧称は北京電視台。1978年5月1日より中央電視台に改名。英語の略称はCCTV。中央電視台は中国の重要なニュースや世論の発信機関であり、現在の中国において、最も競争力を持つ主流媒体の一つである。ニュース、社会、教育、文化、娯楽、情報、サービスなど多岐に亘って番組を提供しており、全国の情報を集める最も主要なルートである。同時に、中国が世界を理解し、世界が中国を理解するための重要な窓口であり、国際における影響力は益々増加している。中央電視台は現在国家副部級の国家機関とされており、局内にはニュース番組室、海外番組室、社会教育番組室、広告経済情報室、スポーツ番組室、青少年向け番組室、WEB放送室、技術管理事務室、技術制作室、放送伝送室など、計16箇所の副局級中心室が設置されている。保有する番組資源は約40万時間に上り、一日の平均総放送時間は631時間、年間総放送時間は230248時間とされている。番組の独自制作率は73.9%にも及ぶ。世界最先端レベルの技術と設備を持ち、番組制作においては全面的にデジタル化が実現。中国国内において、率先して映像のハイビジョン化を展開しており、ニュースの共有系統が期待される双方向放送の試験放送も開始した。進んだ技術をもって、安全に日常の番組放送を提供し、確実な情報発信を保証する重要な柱となっている。中央電視台の放送番組の全国人口カバー率は95.9%に達し、視聴者数は11.88億人に上る(2005年統計データ)。また、全国の放送市場において、基本的に視聴占有率約30%を常に保持している。近年来、中央電視台は海外放送及び海外番組制作に積極的に市場進出している。1998年には、日本株式会社大富の協力の下、日本でCCTVの番組を毎日24時間放送する大富チャンネルが誕生。2011年8月、中央電視台は株式会社大富と『CCTV中国語国際チャンネルの日本語化放送プロジェクト協力』の契約を交わし、史上初の海外での中国語国際チャンネル二ヶ国語放送への試みがスタートした。このプロジェクトの成功によって、中央電視台の影響力は国内のみにならず海外にまで及ぶことになる。大富チャンネルの日中二ヶ国語放送は2012年1月22日より開始し、生放送のニュース番組には同時通訳で対応、生放送以外の番組には全て日本語字幕で対応している。