暖かな春の陽射しのまぶしい3月19日、ウシオ財団奨学生たちが旅立っていきました。今年の卒業生は日本人奨学生も含め全27人、うち2人は大富が推薦した中国人留学生です。
晴天に恵まれた3月19日正午、東京大手町のウシオ電機株式会社本社ビル19階には、卒業生、在校生が集まり、新たな門出を祝いました。今年の中国人卒業生(大富推薦)は、鄭佳琪(名古屋大学大学院)、王磊(東北大学大学院)の2名。
式典の冒頭、挨拶に立った公益財団法人ウシオ財団理事長―牛尾治朗氏は、「ウシオ奨学金には返済義務はないが、卒業する皆さんには会得した知識や経験を生かして、日本の社会や母国のために貢献することが“恩返し”(返済)になる。」と激励。また中国からの留学生へは、「日中両国の友好の絆を深められるよう尽力してほしい」と語りました。このあと、牛尾会長から卒業生一人一人へ証書と記念品が贈呈され、卒業生もそれぞれに短いスピーチで、財団への感謝の気持ちや今後の抱負などを発表しました。式典終了後の懇親会では、打ち解けた雰囲気の中、財団関係者、卒業生、在校生がともに談笑しあい、語り合いながら、別れを惜しみました。
1994年、ウシオ電機株式会社創立30周年を記念して設立された公益財団法人ウシオ財団(旧称:ウシオ育英文化財団)は、優秀な大学生等に奨学金を給付してきましたが、2002年からは募集枠を拡大。中国人留学生も給付対象となり、牛尾会長が、大富社長張麗玲の企画・制作したドキュメンタリーシリーズの一つ「私の太陽」をご覧になったことがきっかけで、大富が中国人選考窓口として、ウシオ財団へ奨学生候補を推薦する責を負うことになりました。これまでに大富の選考を経て同奨学金を手にした中国人留学生は、計49名に上ります。
2013年度も株式会社大富が選考窓口となり、中国人留学生を対象とした奨学生募集が4月1日から始まります。今年度も厳正な審査を経て最終選考に残った留学生6名が財団へ推薦される予定で、ウシオ財団の最終選考で最終的に選ばれた奨学生には、正規の最短終業年限の終期まで、毎月12万円の奨学金が給付されます。
2013年度募集の詳細はこちら:
http://www.cctvdf.com/j/index.php?option=com_content&view=article&id=300