卒業シーズン真っただ中の3月12日、ウシオ財団奨学生も旅立ちの季節を迎えました。今年度の卒業生は日本人奨学生を含む25名-うち3名は大富の推薦を経て奨学金を給付されていた中国人留学生です。
穏やかな晴天に恵まれた3月12日正午、東京大手町のウシオ電機株式会社本社ビル19階に、卒業生、在校生が集まり、新たな門出を祝いました。今年の中国人卒業生(大富推薦)は、佘姗姗(大阪大学大学院)、陳慕薇(京都大学大学院)、曹書僑(早稲田大学大学院)の女性3名でした。
式の冒頭、挨拶に立った公益財団法人ウシオ財団理事長―牛尾治朗氏は、「今後は自分の考えで自身の力で生きていくことが大切。ウシオ奨学金に返済義務はないが、今後社会や祖国に貢献することが恩返しになる。」と期待の言葉を述べました。特に中国人留学生に対しては「日本と中国との親善が深まるよう努力してほしい」と激励しました。
このあと、牛尾会長から卒業生一人一人へ証書が贈呈され、卒業生もそれぞれに短いスピーチで、財団への感謝の気持ちや今後の抱負などを発表しました。式典終了後の懇親会では、打ち解けた雰囲気の中、財団関係者、卒業生、在校生がともに談笑しあい、語り合いながら、別れを惜しみました。
1994年、ウシオ電機株式会社創立30周年を記念して設立された公益財団法人ウシオ財団は、長年にわたり優秀な日本人大学生等へ奨学金を給付してきました。2002年からは中国人留学生へも募集枠を拡大。牛尾会長が、かつて大富社長張麗玲の企画・制作したドキュメンタリーシリーズの一つ「私の太陽」をご覧になったことがきっかけで、中国人奨学生の選考業務(特別枠)が大富へ委託されて以来、これまで総勢60名の中国人留学生が、大富の推薦を経てウシオ奨学生として日本での充実した留学生生活を送っています。
2015年度も4月1日(水)より、株式会社大富が選考窓口となり、中国人留学生を対象とした奨学生募集が始まります。今年度も厳正な審査を経て最終選考に残った留学生6名が財団へ推薦される予定で、ウシオ財団の最終選考で最終的に選ばれた奨学生には、正規の最短終業年限の終期まで、毎月12万円の奨学金が給付されます。