青空が広がり快晴となった8月5日、2016年度ウシオ奨学生に31名が選ばれうち27名が、ウシオ電機株式会社本社で開催された合格授与式に臨んだ。このうち、大富の推薦を経て晴れてウシオ奨学生に選ばれた中国人留学生は6名。ウシオ財団理事長牛尾治朗氏はじめ財団幹部、ウシオ電機株式会社幹部の見守る中、奨学生たちは新しい生活へ胸を躍らせ、新たなる旅立ちを誓いあった。
本年度も一次、二次、三次におよぶ厳正な審査を経て、大富からウシオ財団へ推薦された候補者は8名。このうち、最終的に2016年度ウシオ奨学生として採用された中国人留学生は、郭先薈(北海道大学修士2年)、任姝静(東京学芸大学修士1年)、王浩(東京大学修士1年)、李樺林(京都大学博士1年)、夏天驕(大阪大学博士2年)、黄雅婷(名古屋大学修士2年)の6名。
同財団理事長でありウシオ電機株式会社代表取締役会長の牛尾治朗氏、同社代表取締役社長浜島健爾氏、財団常務理事 多木正氏など財団幹部、株式会社大富代表取締役社長張麗玲らの見守る中、合格授与式が行われた。
式典の冒頭、牛尾理事長より「自分の意志をしっかり持って、見識を深め、懸命に努力してほしい。ウシオ奨学金に返済義務はないが、将来的には社会へ“返済”してほしい。特に中国人留学生なら、祖国への貢献のみならず、日中関係に素晴らしい貢献をできるように、勇気をもった行動で“返済”してほしい。」と激励。引き続き一人一人へ合格証書が手渡され、出席者は新奨学生としての喜びをかみしめた。
式典に続き開催された懇親会では、まずウシオ電機株式会社代表取締役社長浜島健爾氏よりウシオ電機および同財団についての紹介があり、新奨学生へ温かな激励の言葉がかけられた。続いて挨拶に立った大富社長張麗玲は、自身の留学生活を振り返りつつ、ウシオ奨学生に選ばれた重みをしっかりと受け止め、目標や向上心を持って、一生懸命努力してほしい。日中で大いに活躍できる、かけがえのない大切な存在となってほしい、と励ましの言葉を述べた。
ウシオ財団の依頼を受け、大富が中国人留学生の選考窓口業務を開始したのは、2002年。牛尾会長が、張麗玲企画制作のドキュメンタリー「私の太陽」に感動し、苦学生の多い中国人留学生にも奨学金応募の門戸を開いたのがきっかけだった。今年度採用の6名を含め、これまでに大富の選考を経てウシオ奨学生に選ばれた中国人留学生は計72名。現在、10名(大富経由の奨学生、2015年度生含む)の中国人留学生が、月々12万円(年間144万円)のウシオ奨学金の恩恵の下、日々勉学に励んでいる。