穏やかな春晴れとなった3月15日、ウシオ財団の奨学生も旅立ちの季節を迎えました。今年度の卒業生は日本人奨学生含め全30名―うち4名は大富の推薦を経て奨学金を給付されていた中国人留学生です。
ウシオ電機本社にて開催された2018年度ウシオ奨学生の「送る会」会場には、40名あまりの卒業生、在校生がともに集い、新たな門出を祝いました。今年の中国人卒業生(大富推薦)は、遅 煕倫(京都大学)、劉 珂(大阪大学)、何 菊紅(大阪大学)、張 曼青(大阪大学)の4名です。
式典の冒頭、挨拶に立った公益財団法人ウシオ財団理事長―牛尾治朗氏は、「グローバルの時代で活躍する青年になってほしい。積極的に努力し、自分の成果を母国や地域の発展のために生かしてほしい」と卒業する奨学生らを激励しました。このあと、卒業生一人一人へ証書と記念品が贈呈され、卒業生もそれぞれ短いスピーチの中で財団への感謝の気持ちや、今後の目標などを述べました。式典終了後は、打ち解けた雰囲気の中、財団関係者、卒業生、在校生がともに語り合い、談笑し、楽しいひと時を過ごしました。
ウシオ電機株式会社創立30周年を記念して、1994年に設立された公益財団法人ウシオ財団(旧称:ウシオ育英文化財団)は、長年にわたり優秀な日本人学生等へ奨学金を給付してきました。牛尾会長が、かつて大富社長張麗玲の企画・制作したドキュメンタリーシリーズの一つ、「私の太陽」をご覧になったことがきっかけで、募集枠が中国人留学生へも拡大され、中国人奨学生の選考業務(特別枠)が大富へ委託されることになったのは2002年のこと。それ以来現在に至るまでの十数年にわたり、既に総勢84名の中国人留学生が、大富の推薦を経たウシオ奨学生として、日本での充実した留学生活を送ってきました。
2019年度も4月より、株式会社大富が選考窓口となり、中国人留学生を対象とした奨学生募集が始まります。今年度も厳正な審査を経て最終選考に残った留学生6名が財団へ推薦される予定で、ウシオ財団の最終選考で選ばれた奨学生には、正規の最短終業年限の終期まで、毎月12万円の奨学金が給付されます。