2024年度ウシオ財団奨学生「合格を祝う会」が開催されました。今年度も株式会社大富の推薦を経て、中国人留学生6名が晴れてウシオ奨学生に選ばれました。
8月9日、2024年度ウシオ財団奨学金合格授与式が、東京で行われました。式典には、公益財団法人ウシオ財団理事長の牛尾志朗氏及びウシオ財団理事らが出席しました。
本年度も一次、二次、三次におよぶ厳正な審査を経て、大富からウシオ財団へ推薦された候補者は7名。このうち最終的に2024年度ウシオ奨学生として採用された中国人留学生は、黄弋粟(京都大学博士1年)、周俊男(神戸大学博士2年)、王藝衡(京都大学修士1年)、白浪澎(京都大学修士1年)、趙張晏(大阪大学修士1年)、李曼彦(名古屋大学修士2年)の6名。
式典では、同財団理事長の牛尾志朗氏が挨拶を述べました。牛尾理事長は、ウシオ財団の設立趣旨を話し、「この奨学金は返済不用です。奨学金を有効に活用し勉強して頂き、社会に還元することが奨学金の返済だと思って頑張って頂きたい。何事も正面からチャレンジしてほしい。財団の仲間同士で切磋琢磨していってほしい」と学生に期待を述べました。続いて壇上に上がった株式会社大富代表取締役社長・張麗玲は、祝辞を述べ、「若くて、希望にあふれ、誇らしいウシオ財団の奨学生になられた皆様には、グローバルな意識を持ちながら、このように恵まれた環境で学べることを感謝の気持ちに変えて、たくさんの知識や経験を積み、国や社会、ひいては世界平和を支えていけるような人材になって頂けることを心から願っております。」と、中国の諺「滴水之恩,当涌泉相报」も用いながら、学生を激励しました。続いてウシオ財団の母体であるウシオ電機株式会社 代表取締役社長朝日崇文氏からのビデオメッセージが放映されました。
その後、学生は一人一人、あいさつに立ち、自己紹介や将来の夢を話し、ウシオ財団へ感謝の意を述べました。
続いて行われた懇親会では、国立高等専門学校機構 理事長 谷口功氏が挨拶に立ち、「皆さんが頑張って日本の将来を背負って、世界で活躍し、素晴らしい世界にしていってほしい」と奨学生を激励し、乾杯の挨拶を述べました。懇親会では奨学生たちは楽しい雰囲気の中、お互いに交流をした。
ウシオ財団の依頼を受け、大富が中国人留学生の選考窓口業務を開始したのは、2002年。ウシオ財団及びウシオ電機株式会社の創設者である故・牛尾治朗氏が、張麗玲企画制作のドキュメンタリー「私の太陽」に感動し、苦学生の多い中国人留学生にも奨学金応募の門戸を開いたのがきっかけだった。今年度採用の6名を含め、これまでに大富の選考を経てウシオ奨学生に選ばれた中国人留学生は計120名。現在、12名(大富経由の奨学生、今年度生含む)の中国人留学生が、月々12万円(年間144万円)のウシオ奨学金の恩恵の下、日々勉学に励んでいる。
(了)